絵付け教室 カリキュラム


レッスンの流れ

基本のキのレッスンを学んでいただいたら、カリキュラム通りに順番に学んでいただくこともできますし、カリキュラムの中からお好きな課題を選択していただくことも可能です。

また、慣れてきたらレッスンで学んだモチーフを使って、オリジナルの作品を作っていただくこともできます。 

 

基本のキのレッスン(道具の使い方と基本のストローク)

◆絵の具の溶き方

◆筆への絵の具の含ませ方

◆基本のストローク

 
ベーシック  

カリキュラムの中から

やってみたい課題を選択

 
サクソンフラワーブーケ  
 
フローラ  
 
植物画(自由課題)  

カリキュラムのご紹介

カリキュラムは、4つの段階に分かれています。

①ベーシック

サクソンフラワーブーケ

フローラ

植物画 

 

 デモンストレーション ➡ 解説 ➡ 実践 を繰り返しながら、技法や、描くうえでのポイントを学んでいただき、課題作品を仕上げていきます。

レッスンでつかんだことや、つかみきれなかったことは、忘れないうちに、復習したり、再受講すると、少しづつ感覚がつかめてきます。家での練習がしやすいように、レッスン内容を深く解説したオリジナルテキストもご用意しております。

描けるレベルが上がってくると、シンプルにうれしいですし、作品を見る目も養われ、絵付けの奥深さも感じてきます。 

 

テキストについては下記に詳しくご紹介しています。

基本をしっかり学ぶために / Basicテキスト  

オリジナルテキスト/Saxon Flower Bouquet

レッスンテキスト コンプリート!

フローラテキストのご紹介

 

各カリキュラムの詳細は以下、ご覧ください。


◆ ベーシック

ベーシックでは以下の内容を学びます。

 

①お魚のプレート

②7種の小花のプレートとC&S

③蝶のプレート

④羽のプレート

*受講期間は、月2回の受講の場合、2年半くらいが目安です(私自身の経験)。間隔があいてしまうと、どうしても忘れてしまうので、お時間を作れる方は、なるべく短期間に集中的に学ばれる方が、身につきやすいです。 

 

①〜④それぞれの内容をご紹介します。

 

 

①お魚のプレート

基本のストロークのアレンジとしてお魚を描きます。

また、複数の色を筆に入れることによる、色の変化を学んでいただきます。 

 

②7種の小花

ツリガネソウ・デイジー・ポンポンダリア・つるなすび・サクラソウ・エリカ・アサガオの7種の小花が描けるようになります。

初心者でも描きやすいように、シンプルなストロークの組み合わせによって、お花を表現しています。

『基本のキ』で学んだことの実践となるレッスンです。

*白磁はお好みのモノを使用していただきます。

■『カワイすぎるC&S

 

 

③蝶のプレート

初めての、『動きのあるもの』のレッスンです。 

蝶の羽の角度によって、蝶の向いている方向が変わるのを表現していきますので、表現の幅が広がります。また、色合いも、ご相談に乗りながらご自身の好みを反映させていきます。

好きな色に関してSachic-Viewでお話しています。

■『好きな色ってなんだろう?』

 

④羽のプレート

次の段階(サクソンフラワーブーケ)に入る前の序章として、これまでの小花より大きなストロークで描きます。配置(デザイン)や色の選択なども、自分のイメージを作品に展開していく勉強になります。

小花をモチーフにした絵付け展 ナガヤサチコ作品
小花をモチーフにした絵付け展 ナガヤサチコ作品

ベーシックのお花が描けるようになると、工夫次第でいろんなデザインの作品に活かせるようになります。トップページに掲載しているプレートも、ベーシックで学ぶ小花や蝶のみでデザインした私の作品です。

基礎を学ぶことが、オリジナルの作品つくりにつながっていく楽しさを感じ取っていただけると幸いです。

ベーシック科で習う小花をモチーフにした、生徒さん達の作品は下記をクリックしてご覧ください。

生徒さんの作品ご紹介


◆ サクソンフラワーブーケ

大きな花(メインの花、サブの花)と、小花を組み合わせたブーケを6種類描きます。大きな花から小花までを、1つのブーケの中で描くことにより、筆の運び方、絵の具の入れ方など、ベーシック科で学んだ基本のストロークが更にステップアップした内容になります。

また、筆の運びを学ぶだけでなく、描くリズムを感じるレッスンです。色のバリエーションも増え、とても華やかで、絵付けの王道ともいえるレッスンです。

 

*サクソンフラワーとは・・・

「ドイツの花」という意味で、ドイツやオーストリア地方の花をやきものにデザインすることは、ヨーロッパにおいて古い伝統があり、多くの白磁メーカーで描かれています。ロイヤルコペンハーゲン社にも伝統的な花絵のシリーズとしてサクソンフラワーがあります

 

サクソンフラワーブーケでは、以下の6種類のブーケを学びます。

①バラとアサガオの単色ブーケ

②チューリップとアサガオの単色ブーケ

③バラとアサガオの多色ブーケ

④ユリとバラの多色ブーケ

⑤スイセンとユリのオールドブーケ(単色)

⑥チューリップとスイセンのオールドブーケ(多色)

*受講期間は、月2回の受講の場合、1年半~2年が目安です。(個人差あります)

 

 

美しいブーケを描くために 

 

それぞれの内容をご紹介します。


 

①バラとアサガオの単色ブーケ

メインがバラ、サブがアサガオ、小花で構成されたブーケです。

パープル系の単色で描きます。 

 

 

②チューリップとアサガオの単色ブーケ

メインがチューリップ、サブがアサガオ、小花で構成されたブーケです。ブルーバイオレット系の単色で描きます。

 

 

③バラとアサガオの多色ブーケ 

メインがバラ、サブがアサガオ、小花で構成されたブーケです。

構成的には①の『バラとアサガオのブーケ』とほぼ同じですが、多色で描きます。

絵付けの1回目、2回目の工程をご紹介しています。

変化を楽しむ』をご覧ください。

 

 

④ユリとバラの多色ブーケ 

メインがユリ、サブがバラ、小花で構成されたブーケです。

多色で描きます。

 

 

⑤スイセンとユリのオールドブーケ(単色)

メインがスイセン、サブがユリ、小花で構成されたブーケです。

葉や茎は、ペンで線描きをした上に、陰影をあらかじめつけ焼成した後、グリーンで色付けします。

筆のみで描いた部分(花)と線描きした部分(葉や茎)との質感の違いを学びます。

古典的なブーケの作品に用いられる技法です。

 

 

⑥チューリップとスイセンのオールドブーケ(多色)

メインがチューリップ、サブがスイセン、小花で構成されたブーケです。

⑤の『スイセンとユリのオールドブーケ』と同様、筆描きとペンワークで描きます。色は多色になります。


◆ フローラ

植物画をペンで線描きした上に、筆での絵付けをほどこし、4種類の植物を描きます。線描きと筆のストローク、これまでに学んだすべての技法の集大成となるレッスンです。

ロイヤルコペンハーゲン社の“フローラダニカ”シリーズの伝統的技法がベースになっています。

*フローラダニカとは・・・

「デンマークの花」という意味で、18世紀後半、デンマーク王室からロシアのエカテリーナ2世へ献上するために制作された、デンマークの植物を描いた1800ピース余りのディナーセットの名前が起源です。完成を前にエカテリーナ2世はなくなってしまったので、デンマーク王室所有となっています。現在でも、ロイヤルコペンハーゲン社の主要シリーズとして、描き継がれています。

 

①スミレ

②野ばら

③ワスレナグサ

④オーク

 

*受講期間は、月2回の受講の場合、1年~1年半が目安です。(個人差あります)

 

 

それぞれの内容は以下の通りです。

 

①スミレ

 

②野ばら

 

ワスレナグサ

 

④オーク

フローラダニカと植物に関するブログはこちら。

■『植物観察

 


◆植物画

植物画を模写またはトレースして、白磁に描くレッスンです。

題材は、画集や美術展の図録など、描いてみたい植物画、憧れの植物画を模写またはトレースしていただくので、絵をゼロから描けなくても大丈夫です。

もちろん、ご自身でデッサンした植物画を白磁に描いていただいてもかまいません。

リムの部分にもデザインをほどこし、一つの作品に仕上げます。

 

『植物画世界の至宝展』の図録より模写
『植物画世界の至宝展』の図録より模写

レッスンで大切にしている事

  

レッスンでは

絵の具の筆への含ませ方や

基本のストロークのポジション

筆の動かし方から始めます。

  

絵付けは

シンプルなストロークの組み合わせなので

ストロークの美しさは

絵の美しさに直結し 

 

ストロークが美しいと

1ストロークで描く魚でさえ

絵になります。

 

複雑なブーケも

ストロークの良し悪しで美しさに差が出ます。

 

シンプルだけど

瑞々しく美しい発色のストロークには

それだけで感動させる力があります。

 

だからこそ筆致の美しさを大切にしたい。

 

そんな気持ちで教えています。

 

  


 

ご質問等ございましたら、Contactのページからメールにてお気軽にお問い合わせください。