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美しいブーケを描くために大切なこと

 

ベーシックで基本をしっかり学んだあとは

いよいよ、ブーケのレッスンに入ります。

 

ベーシックの間は、ストローク数も少なく、

比較的小さなモチーフを描くので、

ブーケのお見本をお見せすると、

『本当に、自分でも描けるのかなぁ・・・?』

と、大概の生徒さんは思われます。

 

ただ、複雑そうに見えるブーケも

実はストロークまで落としていくと

基本のストロークの組み合わせで出来ています。

 

そのため、ブーケの制作工程を徹底的に掘り下げて

基本の積み重ねで描いていけるよう

解説した教材を作りました。

 

当初は、筆描きの部分を中心にしたテキストにするつもりだったのですが 

教室にて指導する中で 

『アタリの取り方』をより深く掘り下げる必要性を感じました。

 *アタリとは、筆で描く前に、白磁に鉛筆でラフな下絵を取ることをいいます。

 

教室には、絵付け初心者の方もいれば、

経験者の方もいらっしゃいます。 

ただ、真っ白な白磁に、自らアタリをとり描いていく経験を

お持ちの方はほとんどいらっしゃいません。

 

ベーシックの時のアタリは

基本的には、2次元的なシンプルなものです。

ところが、ブーケとなると、植物が重なり合ったり

植物自体も大きくなり立体感が加わるため

生徒さんにとっては、かなりハードルがあがります。

  

私自身は、頭の中に完成形のイメージがあり、

ラフなアタリをとっても、

描いていくことができます(鍛錬の末・・・)が 

完成形がまだ頭に入っていない生徒さんにとっては 

この『アタリを取る工程』がとても難しいようでした。 

 

例えば、『バランスを取る』ということは 

言葉では簡単ですが、 

何がバランスが取れていて、

何がバランスが取れていないのかは、 

こちらが指摘すると気づかれますが、

最初から気づける方は少ないです。

 

そんな時にちょっと補助線を入れてあげたり、

理論的に説明してあげると

誰でもバランスの乱れに気づくことができます。

  

そういった、美しいブーケを描くために、

知っておいた方が良い手順やコツ、

陥りやすい失敗を回避する方法を

工程ごとに丁寧に解説したのがこのテキストです。

 

今回、テキスト制作にあたり、

私自身も見本作品や、描き方の行程見本を一新しました。

 

また、自分が描く際に無意識に行っていることを、

あらためて客観的に振り返ってみて

感覚的な部分も図や言葉で

出来るだけ表現してみました。

 

もちろん、絵を描くということは

言葉や理論だけではない奥深いものがあるのですが

まずは初心者の方が『これなら、できるかもしれない!』と思える

きっかけや、お守りのようなものになってくれれば

良いと思っています。

 

ブーケのレッスンでは、6種類のブーケを学びます。

1つ目のブーケより、2つ目のブーケという風に

アタリの取り方が板についてきたら

筆の運びが軽くなることを目指し

最後のブーケになる頃には、

生き生きとした素敵なブーケを描けるように

なってくれると良いと思います。

 

ゼロから作り上げた作品は、

愛着のわく逸品になると思います。 

 

 

2019.10.11