シクラメンの葉

 

いただいたシクラメンで

葉っぱの練習。

 

しかし、簡単に描ける植物などないですね。

 

このように模様が複雑であれば

細かな情報を描きこむ必要があるし

ニチニチソウのような一見単純な葉っぱは

フラットな面をきれいに描けることが必要になる。

 

どちらにしても、たった1枚の葉も丁寧に描きこむと

愛着がわくものです。

 

葉っぱを何日も観察し続けていると

手の平にのるような1枚の葉っぱに

大きな世界を感じてしまうのです。

 

 

2016.12.16

 

  


シクラメンの花

 

観察のため、

花の横顔、正面からの顔を

描いてみました。

 

花の大きさは3cmくらいの

シクラメンの中ではミニチュアですが

ルーペでよくよく観察すれば

雌しべや雄しべも見えます。

 

他の方の顕微鏡写真をネットで見ると

雄しべの先に葯も存在するのですが

私のシクラメンは

花粉がつくような感じはなく

もっとドライな感じになってました。

 

そんな違いも含め

描いてみると

なるほどなぁ・・・ということが

たくさん見つかるものです。

 

 

2017.1.11

 

 


色づくりの楽しさ

 

これは、シクラメンを描いた時の

色づくりの試し描きです。

 

水彩画を描く時に

A3(310×410)サイズのアルシュ紙を

F4サイズ(242×333)の板に水張りしているので

切れ端が2枚生じます。

それを、色づくりのために使用しています。

 

まずはベースになる色を作りますが

光のあたり具合い

花びらの重なり具合い

新しい葉っぱか古い葉っぱか

などなど

そのものの持つ個性と

そのものが置かれている環境によって

色は様々な表情をみせるので

その色を追いかけて

試行錯誤していく感じです。

 

でもこの作業

私はなんとなく好きです。

 

パレット上の実験を

テスト用紙の上に再現してみる時

あたり!

はずれ!

意外な発見!

とか楽しんでいます。

 

また、ここにきて

最初に作った単色の色見本の

個々の色の違いが

ようやく脳にインプットされたらしく

色見本を見る回数も格段に減りました。

 

描いたシクラメンは

ただいま、カルチャースクールの展示用に預けているので

戻ってきたらまたご紹介します。

 

 

2017.3.8

 


ミニシクラメン完成

シクラメン ボタニカルアート 水彩画
ミニシクラメン 水彩画 Atelier-Sachic

 

年始から描き進めてきたミニシクラメンです。

 

育てる過程を

こちらのブログにも色々載せてきましたが

こんな感じで落ち着きました。

 

シクラメンには球根があるのですが

さすがに掘り起こす勇気はなく

鉢の上の見える部分を描いてみました。

 

本当はもっと葉があるのですが

全てをそのままに描いてしまうと

かえって構造が見えずらくなってしまうので

ちょっと間引いて描いています。

葉っぱは、私が育て始めてから伸びた新しい葉っぱと

園芸店で売られている時からある古い葉っぱでは

色合いも、大きさも、肉厚感も違うので

それらを表現してみました。

 

花は蕾から開花まで描き分け

ただし、以前ブログで紹介した「まぼろしの蕾」は

結局制作中に見ることができず

描くことができませんでした。

このシクラメンは透けるような淡いピンクが特徴なので

花びらのやわらかさを壊さないように

微妙な陰影に注意して描きました。 

 

当初、シクラメンの葉の色に似合いそうな

ディープグリーンの小さめの額が家にあったので

それに入る小ぶりな作品にしようと描き始めたのですが

途中でもっと葉を増やしたくなってきて

紙の余白の範囲内で広げていくしかなく

構図はもっとこうしたかったなぁ・・・というのが

正直あります。

また、結局グリーンの額には入らない

大きさになってしまいました。

 

描き始めると

“こうしたい” “あぁしたい”

というアイデアが浮かんでくるので

本当は大き目の紙の真ん中に描くほうが良いそうです。

 

初めて、額装までする作品を描いたので

本当に勉強になりました。

 

次回、額装についてもお話します。

 

 

2017.4.11

 

 


額装

 

額装をしに

画材屋さんに行ってみました。

 

額は家にあった八つ切サイズのオーク素材です。

 

まずは「マット紙を選びたいのですが・・・」

と店員さんにお話しすると

L字型のマット紙の見本が複数入ったボックスを

渡され、そこから選ぶことになりました。

*マットとは、作品とガラス面の間に

隙間を設けるためにはさむ窓枠部分のこと

 

自分の作品にマット紙を添えて

しっくりくるかこないか

見極めます。

 

私は、水彩紙のアルシュ紙とあまり違和感のない

白いマット紙と、あずき色のようなマット紙の2枚を選択。

 

2枚を1.5mm幅違いで、窓枠をカットしてもらい

白いマット紙の下に、1.5mm幅のあずき色がのぞく

ダブルのマットにしました。

 

1時間くらいで出来上がるので

昼食をいただき、わくわくして受け取りに行きました。

 

ところがです。

出来上がった額装を見ると、自分の思い描いていた仕上がりと

ずいぶん違ったのです。

上下の余白にかなりの差があり、私からすると

絵が大幅に下にずれている感じでした。

 

私の作品は、下に向かって葉っぱを描き足したため

紙の下側の余白に余裕がなかったので

注文の際に「下の余白に上の余白もバランスよく合わせて下さい」と

依頼したところ

私のバランスと、店員さんのバランス感覚にはずいぶんな感じ方の違いがあり

想定外の仕上げとなっていました。

 

さすがにそれでは茫然自失なので

もう一度カットし直していただきました。

 

こういうのは感覚ではなく

mm単位できちっと指定しないといけないのだと

勉強になりました。

 

後日、展示されている自分の絵をみて

またもや「おやぁ・・・?」と思いました。

 

自分の選んだマットってこんな色だっけ?という感覚。

 

ロビーのライトはあんまりいい感じではなかったけれど

それだけの理由ではない気がしました。

 

展示が終わり、自宅に持ち帰り

違和感の正体を確かめるべく

あらためて作品をじっと眺めていると

気づいたのです。

マットのカット面の色が非常に不自然なのです。

発泡スチロールみたいな色というか、青白い感じなのです。

 

マットを選ぶ際にはマットの表面しか見ていなかったけど

実際窓枠は斜めにカットされるので

断面がきっちり見えるわけです。

 

もっと断面に違和感のないマット紙があるはずだと思い

後日別の画材屋さんに行ってみると

そちらのマット見本は表面と断面にあまり違和感がありませんでした。

 

価格は倍くらいしましたが、そうはいっても何百円の世界です。

作品を仕上げるのにかかった時間を考えれば

納得のいくものを選んだ方がよいので

今度は白のマットとベビーピンクのマットを購入しました。

もちろん、mm単位で窓枠を指定して・・・。

 

上の写真は、最初のマットのカット面に色をほどこし額装したものです。

次回は面金についてお話します。

 

 

2017.4.15

 


面金

 

マット紙のカット面の色が

どうしても気になるので

カット面を絵の具で塗ってみました。

 

 

初めての面金にチャレンジです。

 

金というよりはシルバー系の色にしたかったので

シルバーとブロンズのアクリル絵の具を

買ってきて 少し暖かい銀色にしてみました。

 

シルバーの間から覗くあずき色のマット紙も映え

好みの感じに仕上がりました。

なんだか嫌だな・・・と思っていたマットが

よみがえったのがうれしいです。

 

下の写真は新たに購入した

白とベビーピンクのマットのダブルです。

白のマットのみ面金しています。

写真ではあまりピンクの色味がわかりませんが

ふんわりしたやさしい感じに仕上がりました。

 

二つのお店の白いマット紙を並べてみると

白さの種類が違います。

マット紙専門メーカーのサイトなどを見ると

白だけでも相当数のマット紙がありますが

普通の画材屋さんで、

「ここから選んでください」と渡されるサンプルは

当然、お店の方のフィルターがかかっているものになります。

 

きっと「もっと他を見せてください」と言えば

お取り寄せのサンプル帳などが出てくるのだろうけど

初めてなのでそこまで食い下がることができませんでした。

 

ただ、今回購入したマット紙の白を基準に

今後少しづつ微妙な色違いを試していくのも 

おもしろそうです。

 

 

2017.4.16