2012年の個展での作品。
小さな宝物をテーマに、蓋物を中心とした白磁に描いています。
高さ5cmの小さなカードスタンドです
作品をつくる時
描きたい対象が先に浮かぶ場合と
色合いが先に浮かぶ場合とが
あります
この作品の場合は
コーラルピンクと
グリーンの色合いが
先に決まりました
あたたかみのある色合いを舞台に
リスちゃん登場です
ルビー色と金彩で
蒔絵風にデザインしてみました
炎天下に咲く
サルスベリの花の
たくましい生命力は
灼熱の太陽こそが
お似合いです
入道雲
遠い空 ・ ・ ・
夏休みの想い出は
退屈なほどに
ゆっくりした時間の中に
点在している
ガクアジサイは
身近な植物ではあるけれど
近寄って観察するととても神秘的だ
花たちの織り成す小宇宙観を
蓋部分に表現しつつも
側面には
慣れ親しんだ姿を描き
プレーンな白磁そのものを
ガクアジサイに仕立ててみました
植物を文様として表現することは
国を問わず、古くから行われておりますが
写実的に描くこととはまた異なり
連続性によるリズム感
つなげてみて初めて生まれる
新たな表情など
想定外の楽しさがあります
和の " アヤメ " の
シンプルな美しさを
かわいらしく
表現してみました
路地裏で出遭ったクロネコ
人を気にする様子は無く
ましてやこびることなどみじんも無く
マイペースに歩き
塀に飛び乗り
休憩しては
ふと、また歩く
自由だなぁ・・・
小さなハートのピルケースには
お花をたくさんつめこんで
ふたを開けるたびに
少しだけ幸せな気分に
なれそうです
子供のころ
糸トンボを初めて見たとき
こんなにも綺麗な色と繊細な体を持った
生き物がいるんだなぁ・・・と
感動しました
自然は本当に神秘的です
幾何学模様とラインと色を
一定の枠組みの中で
自由に配置させ
リズム感を表現してみました
抽象的なもののみで構成するデザインは
初めての試みだったのですが
見えないゴールに向かって
筆をすすめる
絵付けの一つ一つの工程は
まさにインスピレーションのみが
道先案内人です
降り積もる雪の中で
ひっそりと営まれる動物たちの
冬のくらし
人間とは隔絶された
静かな冬の森の様子を
描いています
*クリスマスプレートの
デザインをシリーズ化したものです