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左利きのお話

 

今朝、TVで『利き手 』のことをやっていたので、

日頃感じていることを少し書いてみます。

 

私の教室には、左利きの生徒さんが2名いらっしゃいます。

 

同じストロークを描くためには、

常に左利きの人は頭でイメージを反転させます。

 

教室で教えているのは、

アーム台という台に利き手をのせて、

器と筆を安定させた状態で描く技法なので、

特に、右利きと左利きでは、

ポジショニングがまったく逆になります。

 

こちらが順手で描くストロークは逆手で、

こちらが逆手で描くストロークは順手で描くことになります。

 

学ぶお花は基本的に

右利きの人が描きやすいストロークで

構成されているのため、

左利きの人は反転することによって、

描きやすいストロークで描くことができるのです。

 

私が筆を左手に持ち替えて

デモンストレーションすることができれば、

本当に見たまま吸収していただけるのですが、

それは不可能なので、

生徒さんに頭で反転していただくようお願いしています。

 

左利きだからといって、初期の段階で、

難しさにつまづいてはいけないので、

反転させた絵を描くことで、

右利きの人と同様に

絵付けに慣れていってもらう感じです。

 

ただ、左利きの人にとって、

反転することは、

子供の頃から右利き社会の中で生きていくために

培ってきた能力のようで、

戸惑われることはまずありません。

 

常にたくさん脳を動かして

生きていらっしゃるのだなぁ・・・と感心します。

 

 

アーム台で描いている様子はこんな感じです。

道具・教材の紹介

 

 

2018.9.25