![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=303x1024:format=jpg/path/s778f26473f922bf6/image/i5e787a5999e6a518/version/1626745067/image.jpg)
貝の上部には石灰化した白っぽい付着物があるので
その部分は他の色が入らないよう
マスキングしておきます。
次に淡い茶色の部分を塗っていきます。
最終的にはきれいなラベンダー色が見えるよう
ゆったりとしたグラデーションで塗ります。
まずは細かく描くのではなく
大まかな濃淡をつける感じです。
その後、細かい濃淡もつけていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=302x1024:format=jpg/path/s778f26473f922bf6/image/ia923a74362bfaecc/version/1626919918/image.jpg)
淡い茶色もほどほどに進んだところで
黒い部分を色付けします。
隣接する濃い黒を描くことによって
淡い方の色の加減がわかるからです。
また、黒といっても、いわゆる絵の具の黒色は使用しません。
この貝は、経年変化で、黒は少し赤味を帯びている黒です。生きている貝や、若い貝殻の頃だと
どちらかというと青味を帯びている黒だと記憶しています。ムラサキイガイという名の通りです。
ラベンダーとこの少し暖かみのある黒のコントラストに惹かれた訳ですから
黒さ加減の追求はこだわりどころです。
色づくりは、絵を描く上で
とても楽しい部分です。
2021.7.22